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パソコンの省電力化を図ってみた話

我が家のPCは、
CPU : Core i9 10900
GPU : GeForce RTX 2060 SUPER
で、自分の用途では性能は充足しています。

我が家にはTVがないので、4Kモニタの右上で常に何らかの動画を再生してます。映画やTVドラマは大好きなんです。
でも、ぼんやりと動画を観てるだけでも、結構な消費電力なんですよ。
デスクトップタイプのCPUって常にフル電力じゃないですか。
モバイルCPUだとアイドル時ってクロック落としてくれたりするんですよね。

で、自動的にアイドル時にクロックダウンさせるとかは難しそうなので、手軽に手動で消費電力を落とす方法を試してみました。

使うのはWindowsの機能だけにしてます。

1.電源プラン

 電源プランの表示方法などはWebで見つけてください。コントロールパネルからアクセスできます。


 この電源プランに、省電力用プランを追加します。

 省電力設定では、プロセッサの最少を1%、最大を40%にします。


 これで、標準だと5GHz弱で稼動しているCPUが、1GHz程度で動作します。
 CPUの電力も結構下がります。CPUが働けなくなるのでGPUの消費電力もそれほど高くはならないと思ってます。


 この状態でも、フルHDの動画を4つくらい再生しても全く問題なくWeb操作などできます。

 でも、少しだけ重めの処理をさせようとすると厳しいので、少しだけ省電力なプランも設定します。

 ちょっとだけ省電力設定では、プロセッサの最少を1%、最大を99%にします。
 99%じゃ省電力とは言えないんじゃ?と思うかもしれませんが、99%なのでターボブーストされません。なので、クロックが2.5GHzくらいで稼動します。



 3つ目はフルパワー設定です。


 プロセッサの最少を1%、最大を100%にします。
 この設定で、モバイルCPUだとアイドリング時はクロックが下がるんですが、デスクトップ版はターボブーストしっぱなしで稼動しちゃいます。これでも、アイドル時の消費電力は低いんですが、何かするたびに消費電力が跳ね上がります。


これで電源プランの設定は終わりなんですが、これって呼び出すのが結構面倒なんですよ。
特にWindows11はコントロールパネルへのアクセスが面倒になったし。

なので、ショートカットから楽に呼び出すことにしました。
電源プランの選択は

powercfg.exe /setactive [電源プランのGUID]

で出来るそうです。

電源プランのGUIDって何?
コマンドプロンプトを起動して、

powercfg /list

と入力してみましょう。
設定している電源プランの一覧が表示されます。
カッコの中に設定した名称が表示されます。
GUID: の後ろの呪文みたいな部分がGUIDですね。


これを、さっきのコマンドを使ってショートカットにします。
省電力の電源プランのショートカットは

C:\Windows\System32\powercfg.exe /setactive a1841308-3541-4fab-bc81-f71556f20b4a

になります。万が一パスが通ってなくても大丈夫なように、コマンドをフルパスで指定します。

ショートカットは任意の場所に作っても良いと思いますが、私はスタートメニューに、電源プランフォルダを作って放り込みました。


これで、スタートメニューの「すべて>」からアクセスできます。


これでも面倒なので、更にスタートメニューに表示をさせています。


ちなみに、設定した電源プランはPCの再起動後も引き継がれてしまうので、省電力にしておくと、起動や停止が物凄く遅くなります。我慢できる人は全然問題ないんですが、停止はともかく起動が遅いのは辛いので、私はスタートアップ時とシャットダウン時にフルパワーに戻すように設定しました。

「ファイル名を指定して実行」で

 gpedit.msc

を実行すると、ローカルグループポリシーエディターとか言うのが起動します。


上の画面で表示されている「スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)」の
スタートアップとシャットダウンにフルパワーのショートカットと同じ設定を登録すれば、停止時や起動時にフルパワーに戻ります。




これで夏の間のエアコン稼動の電気代を少しは補助できたかも知れませんね。

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